その日は雨だった
傘を差して歩く私と妹。 朝の喧嘩のせいで会話が無い
妹はズンズン先を歩いていく。 『もう!すぐ、いじける‥』 そんな妹の後ろを早歩きで付いていく私。
そんな時に、妹が突然話し掛けてきた。
「おねえちゃん、あんな‥?」
『ん?どいたん』
「ウチの机の上にあったお金、とったやろ?」
『‥‥はあ?』
もちろんそんな事していない。 朝からイライラしていたせいもあって、疑われた事の悲しさから一気にキレた私。
『ふざけんな!私があんたのお金今までとった事あった??朝から何にイラついてるか知らんけど、私のせいにすんなや!!』
そう言い終わった私の目の前に さっきまで居たはずの妹の姿が無かった。
後ろで声がする。
苦しそうな、うめき声。
その声が、さっきまで話していた妹の声だった事に気付くのに そう時間は掛からなかった。
====================つづく==
|