400万人が待ってるよ♪

それは俺が小学校高学年の頃の話になります。小学生の頃からいつもいじめられっ子だった俺は反抗期が早く三兄弟の三男である俺はいつも母に悪口や暴力など八つ当りをしていた最低なくそガキだった。はちゃめちゃな家庭環境のせいか門限もなく家族が揃って食事などもなくいつもみんなばらばらに飯を食べていた。親父はいつも仕事で遅く毎日のようにストレス発散に母親と夜中に喧嘩をして二階で寝ている俺の部屋まで聞こえるくらいの大喧嘩が耐えなかった。Β型で短気な性格の親父はなにかしら文句をつけ母親や俺ら兄弟に暴力を振るう事が多々多かった。俺が小学六年にあがってまもない頃、いつもみたいに夜遅くに家に帰えると台所で母親の泣いている声が聞こえた。慌てて台所に向かうと長男が母親の傍で慰めているのが見て分かる。母親に事情を聞くと泣きながら親父にまた暴力をされたと言ってきた。体の底から怒りが沸き上がり昔の俺ならほっといていたのに今までにないくらい自分をコントロール出来なくなりとっさに母親を抱き締めた。母親は泣きながらだめな母ちゃんでごめんねって何度も何度も謝ってきて自然と俺も涙がこぼれていた。だめな母ちゃんなんかじゃねーよ。俺ら三兄弟からしたら最高の母ちゃんだよ。とっさに出た言葉がこんなに恥ずかしい事を知った。母親は泣きながら男は強くなんなきゃだめだよ。男は泣いちゃだめ。泣くときは母ちゃんが死んだとき泣きなさいって言ってきた。初めて見た母親の涙。初めて見せた母親の強み。初めて知った母親の想い。知るのが遅かった。それから両親は離婚をしてうちら三兄弟は親父についた。母親は再婚し新しい人生を歩きだした。あの日に戻れたらまたきっと同じ選択をするだろう。母親の存在のでかさを知るために。


泣けたらクリック