400万人が待ってるよ♪

私は大学3年生。この話は大好きなお母さんの話。 話は小学生の頃にさかのぼる。
私はいつものように学校に通って、友達とも普通に話していました。すると、私の友達が「今日ハナコちゃんのお家に行ってもいい?」と聞かれたので、私は「いいよ」と答えました。友達は5、6人来る予定で、お母さんはケーキを作ってくれると言いました。友達が来ていつものように遊びました。すると、お母さんが出てきて、お母さんと手話で話していました。そう、私のお母さんは耳が聞こえなく喋れないのです。それを見た友達はひいたような顔で見ていました。私はなんでそんな顔をするのだろうと不思議でしょうがありませんでした。 

そして、次の日…。いつものように学校に行くと…。私の「おはよう」のあいさつは無視され、黒板にはいたずら書き。当然のように机には落書きもされていました。「ハナコのお母さんは、お話出来ないんだよ。」そういうこそこそ話が聞こえました。そうなのです。私はいじめられていたのです。毎日毎日いじめられ、毎日毎日泣いていました。 

そして、中学生になり…。中学生になってもいじめは続き、さらにひどくなる一方でした。だから、私は大きな行事になると決まって、「お母さんは来ないで。」そう冷たく言ってしまいました。だから、運動会や文化祭などお父さんが来てビデオ取ってくれました。そうこうしているうちに、あっという間に3年が過ぎ…。高校生。 

高校生では新しい生活が待っていると思い、すごい期待とワクワクでいっぱいでした。すると、中学生の時にいじめられていた子が、同じY高校にいたのです。私はまたいじめられる生活が続いたのです。私はとうとう嫌気がさし、お父さんに相談し、隣町の高校へ転校が決りました。私も晴れて1人暮らし。毎日素敵な生活を送れました。 

ある日。学校から帰るとお母さんが家にいました。すると、私は「何でここにいるの?何でここまで来るの?誰のせいでここまで苦しんでると思ってるのよ。早く帰ってよ。」こう冷たい言葉で言い放しました。お母さんは私に泣いた顔を見せないように帰って行きました。 

次の日、お父さんが来ました。お父さんは怒ったそぶりもなく、私に言いました。「昨日お母さん泣いてたぞ。ハナコ…知ってるか?運動会のビデオも文化祭のビデオもハナコが寝たあとテレビの前で1人で見てたんだぞ。ハナコがんばれって。一緒に行きたいはずの買い物だって行けなかったんだぞ。そんなお母さんをお前はどう思う?」私は涙が溢れだし、止まりませんでした。そう、いじめていたのは私でありお母さんをいじめていたのです。私だけが辛いのではなかったのです。「お母さんごめんね…ごめんね。」そういう気持ちでいっぱいでした。私は最低な娘だったのに、お母さんは何一つ文句も言いませんでした。「ごめんなさい。」
そうして私は高校を無事に卒業できました。
そして、今では仲良く旅行するのが楽しみになりました。そして、私はもう誰にも負けません。お母さんは私の誇りです。 

お母さん…
  「ありがとう。」


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