「あすかちゃん落ち着いて…ゆうとはもぉ……ッ」
『先輩??なんで泣いてるんですか??一緒にゆうと起こしてくださいよ!! 紗耶香も洋壱君もみんなみてないで一緒に起こしてよ〜!!! ゆうと〜?起きて〜?』
「あすか止めろッ」
『ゆうと〜』
「あすかッ!!もぉ止めてッ!!」
『起きてよ〜』
「あすかッ!!!…いくら呼んでももぉゆうとは起きないよ……」
『………なんで??昨日だって電話もメールもしたじゃん!!嘘だよ…ね??』
「………」
『……ッ!!!!』
涙が出て来た… ゆうとが… ゆうとが死んだなんて信じたくない
ふざけてないで早く起きてよ…
あれから1年…… 私はまたあの思い出の夜景に1人来た
この辺では綺麗だと結構有名な夜景スポットだけどあなたが居ない今は何も感じられない……
何度ここへ来ただろう…
そして何度ここであなたの所へ行こうとしただろう……
あの日病院を出た後先輩から詳しく聞いた…
あの日の夜ゆうとは私の家の前まで来ていた そして電話しても出なかったため寝ていると思い家に帰ろうと車を走らせていた 前方の信号が青に変わりそのまま前進した そしたら大型トラックがゆうとの車におもいっきりぶつかり、ゆうとは頭を強く打ち病院に運ばれたが病院に着いたと同時に死んだ… 救急車の中で何度も《あすか》と言っていたと聞いた…
ねぇゆうと…… どうしてあの日家まで来たの??
ねぇゆうと… 電話出てたら今も生きてた??
結構言えなかった…
《好き》って……
ねぇゆうと… そっちは楽しいですか??
ご飯ちゃんとたべてますか??
私は今日も思い出のあの場所へ来ています
この世で1番あなたに近いこの場所で…… 今でもあなたが大好きです…
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