400万人が待ってるよ♪

俺の両親は俺が小学生の時に離婚した。
母さんはこんな俺を女手一つで俺を育ててくれた。
俺は三人姉弟で悪さばかりしていて親にかなりの迷惑を掛けていた。

ある日ねぇちゃんの事で俺が呼ばれた。
俺は姉ちゃんに何を言っても駄目だと言った。
すると親は
「あんたが信じれなくても母さんは信じるから」と言った。
俺は何度も裏切られただろと怒鳴ってしまった。
それでも親は
「次は大丈夫」
と言った。
次また裏切られたらどうすんのよ
と俺が言うと
親はまた
「それでも次は大丈夫って信じてるから」
と言った。
俺は信じてまた裏切られたらどうするとしつこく迫った。
すると親はまた
「その次は大丈夫」
と言った。
姉ちゃんは泣いていた。俺がまた同じ事を言おうとすると
親は
「あんたが信じれなくても母さんは姉ちゃんを信じてるから
母さんが信じれなくなったら誰が信じるのさ。
世界中の誰もが姉ちゃんを信じれなくても母さんだけは姉ちゃんを信じる」
そう言った。
俺はその言葉を聞いて悲しくなった。
姉弟である俺が信用出来なくて
他人が信用出来るかと、俺は自分が言った事を悔やんだ。
親は今だから言えるけどと昔話を始めた。

「あんた達が悪いことばかりしてた頃、何回か一緒に死のうとしたんだよ。」

「でもあんた達の寝顔見たら出来なかった…。」そう言うと親は涙を浮かべた。
俺も思わず泣いてしまった。
しばらくして親は口を開いた。
母さん腫瘍出来たんだ。
まだ陽性かは解らないけど
下手したらもう駄目なんだ、といった。
続けざまに
一応陽性か見るために検査はするけど
陽性だったら手術しないから。
俺がなんでよと聞くと
もし陽性で手術したら
入院中は誰があんたたちに飯食わせるのさ。
俺はでも手術したら助かるかもと言うと、
陽性だったら手術はしないで働いて死ぬ
と言った
俺は言葉を詰まらせながらも
もし陽性だったら手術してくれ
と言った。
すると親は

もし母さん明日死んでも後悔しないから
やって来た事に後悔ないし
あんた達に見守られて死ぬなら本望なんだよ?
今まで心配掛けられたけど
なんだかんだ
優しくて頼もしい
あんた達は自慢の娘、息子なんだよ。
とニコッと笑った。
その瞬間止め処なく涙が溢れた。

検査の結果陽性ではあるけど
薬で治る程度だと言われた。
今でも親は口癖の様に
あんた達に心配掛けられたから何々なんだよ
と笑いながら言う。
今じゃ仲の良い親子

本当にこの親が誇りに思う
心配ばっかかけてゴメンな
長生きしてくれよ母さん


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