400万人が待ってるよ♪

俺の親父は建築関係の社長をしとる。有限会社で小さな会社だけど従業員は九人いて、これは俺の町ではとってもすごいことだと、後々周りの人から聞いた。
親父はそこら辺の社長とちがって自ら仕事場に出て誰よりも仕事をこなしていた。
でも俺はそんな親父が嫌いだった。仕事から帰ってきては酒を飲み、母ちゃんには暴力をふり、俺も殴り合いの喧嘩が毎日のように続いていた。
休みの日には家族とは全然話しもせず、酒ばっかり飲んで暴れていた。
友達の家に遊び行くと、友達は親父と仲良く喋っていた。俺はめちゃめちゃそのコウケイが羨ましかった。
親父なか死んでしまえばいいとか思った。

ある日、親父の兄貴が突然息を失い天国に行ってしまった。
そこで18年間みたことない親父の涙姿を見た。
親父はその日夜も大好きな酒も飲まなかった。親父そんな姿を見てなんも言えなかった自分が今ではなさけなかった。
親父は兄貴を亡くして酒飲まなくなった。
俺は親父の手伝いに行き始めて、毎日親父の働く姿を見てめちゃめちゃかっこよくみえた。
従業員に指示を出しながら親父も仕事をバリバリしていた。

一年がたち…

親父の兄貴の命日の夜、親父と初めて酒飲んだ。
酒を辞めていたけどその日だけは俺を誘っていろいろ語った。
俺が自分の部屋に行こうとしたら…
最後に親父が「父ちゃんなんで働いているかわかるか?家族のためだ」とあんまりわけのわからんことを言った。

その三日後…

親父は事故で天国に行ってしまった。
俺は泣いた…涙がでないぐらい泣いた。
なんかわからんけど、めちゃめちゃ悔しかった。
親父が最後に言った意味がわかった。
俺はそれ以来自分の目標が「親父」となって日々いろんなことを勉強しなが頑張っている。


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