嫌いだったおじいちゃん…
アル中で毎日怒ってた…おばあちゃんも離れて行っちゃった…



でも今考えてみたら、いっつもお菓子買ってくれた

いっつもじいちゃんは怒りながら後からでいいからと遠慮してた

いっつも怒りながらも優しくしてくれた


いっつも私たちが喜んでいるのを優しく隣で微笑んでた

いっつも私たちの事を一番に考えてくれてた

私の知らないところで私の自慢ばかりしていた


じいちゃん死んでから大好きだって気付いたよ

いっつも怒ってたから私たちのこと嫌いなのかと思ってた

違ったんだね

怖くて気付かなかったよ

もっと優しくしてあげればよかったね

もっとお話すればよかったね

ちゃんと前の日にじいちゃんの家行けばよかったなぁ

じいちゃんが誘ってくれたのに断っちゃった…

最後だったのにね…

妹もお母さんもお父さんもみんなその日に限って断っちゃったんだって

その日に限って仲の良い友達ともケンカして殴られたんだって

お腹痛いのに病院嫌いだから我慢してたんだって

苦しんで死んじゃった

何もしてあげられなかったなぁ

じいちゃんは幸せだったかなぁ

こんな孫でよかったかなぁ
私は幸せでした

じいちゃんに出会えて幸せでした

幸せってなくなってから気付くもんだよね

ねぇ…じいちゃん?元気してる?私は今年二十歳になります

一緒にお酒飲むっていったじゃん

あの時嫌だって思ってたの気付いちゃった?

気ぃ使って早く死んじゃったの?

あれ嘘だよ

当たり前じゃん

早く帰っておいでよ

もうすぐお酒一緒に飲めるよ

大好きじゃんお酒

来年はお年玉もあげるよ

毎日遊びにいくよ

だから帰ってきてよ

1日でもいいからさ…

言いたいことあるんだよ?

ごめんね。ありがとう大好きだよって