『今日も遅くなるよ!おにぎり作ったけど、足らなかったらコンビニで何か買って食べてね! 母ょり。。』
いつも遅いけど… 今日は特別遅ょな…
さっき電話があったんや。「母さんが車に跳ねられて死んだ」って病院から。
あれ。嘘やんな、 姉貴は嘘つかんヒトや… けど… あれは嘘やもん…絶対。 なぁ…せやろ。。
姉貴も早ょ帰って来いや。 おにぎり一人で食べてまぅぞ… …さっきのはシャケやったから次のは…塩こんぶかオカカか梅干し…?
あら?。ちゃうやん…
何も入っとらんで。。 急いでたんやろな。 せやけど、オカンのおにぎりはめちゃウマイねんで。 中身がなくったって愛がある。せやから、温めんでも温かい。
他人にはわからん…
俺らにだけわかる味。
自分らにはわからん… わからん… わからん…
そんでも… 頬からのどの方に伝ってくこの涙の意味は自分らにもわかって欲しいねん…
居なくなってからぢゃあもぅ遅いんやわ…
『ありがとう』
もぅ遅いんやわ…
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