私の住んでいるアパートはどういう訳かやたら猫嫌いのヒトが多い。猫に石を投げる子供も居れば「のら猫はは汚い!」と追い払うおばさんも居る。
私はと言うと… 私は猫が大好きだ!
しかし越して来たばかりの私は、近所付き合いとかあって…もし、猫にエサをあげたりしているところとか目撃された日にはたまったもではない。 そんなこんなで私は横目で見るコトしか出来なかった。
それは、越して来て年がたち就職が決まった頃のコトだった。 「見ろよあれ!」とニヤニヤしながら中学生くらいの男の子が公園のぶらんこの下を指差していた。 なんだろう?私は自転車を止め買い物袋を持ったままそこへ行った。 するとそこには一匹の黒い小猫が死んでいた。 黒い毛は血が滲んでいる。こんなのってありですか? 野次馬が集まってくる… …汚いぞうきんを見るかのような冷たい視線。 …薄笑い。 悔しいさを握りしめ過ぎた拳の中爪が突き刺さる…。
黒い猫。。 だからあの子は『クロ』
クロ…クロ…。。
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