400万人が待ってるよ♪

あれから、ちょうど一年経ったくらいだろうか…

その日は買い物のため、私は嫁と一緒に近くの大型ショッピングセンターに来ていた。

夫婦二人の生活とはいえ、まとめ買いをすれば案外荷物は多い。
私はよく荷物持ちを兼ねて、一緒に買い物に付き合うのだ。

取りあえず、まだ何も買わずに店内を歩いていると、不意に彼女が手を繋いできた。

私は照れ臭さもあって、軽く振りほどいた…



しばらくして、また彼女は手を繋いできた

また私は さっと振りほどいてしまった…



「なんで?」


彼女は不服そうに言った…

私のその時の理由は、
(いい歳をして、人前で手をつなぐことが恥ずかしい…)だった。



それから、その日彼女は ずっと不機嫌だった。



…一年ほど前の話しだ…



今、私の隣に嫁の姿はない…

少し前に、手の届かない所に行ってしまった。



今、もしまたあの日に戻れるなら…

戻ることが可能なら…


私の方から嫁の手を繋ぐだろう。

そして、おそらく彼女はにっこりと微笑んで、私の手を強く握り返してくれるに違いない。


私は彼女の手を絶対に離さない!

あなたの方が先に嫌がって離そうとするかもしれないが、

私はそれでも離さないだろう。

あなたがいなくなってから、私はずっと悔やんでたんだ…

だから私が満足するまで、私の手を離さないでいてくれ。



あなたがいなくなった日から、こうしたかったんだから…

ずっと、ずーっとしたかったんだから…



だから…

…夢でもいいから、一度でいいから、

私のところに会いにきてください…


泣けたらクリック