400万人が待ってるよ♪


  「神様は僕に…」

僕の名前は「シャドウ」
僕は中学3年生だけど、何かわからない病気にかかりあと、5ヶ月しか生きれない…
「今が11月だから4月の桜を見る前に死んじゃうかな?」
「アハハ」
「縁起でもないなぁ…」
僕には病院で友達が4人できた。
みんな、同じ年の人達だった。
僕があと、5ヶ月しか生きれない事を誰も知らない…
僕はみんなに心配してもらいたくなかったからだ。
友達の4人の中に1人僕にやさしく接してくれる女の子がいた。
その子の名前は
「アラナ」
アラナはみんなと少し離れた位置でずっと見てる感じの子だった。
「みんなのトコ行こうよ」
僕はアラナに言った。
「シャドウが行きたいならシャドウだけ行けばいいよ」
「私はココでいいから…」
アラナは言った。
「じゃあ、僕もココにいてアラナとお話する」
僕が言った。
アラナはニッコリしてイスに座った。
僕とアラナはいっぱい話をした。
「起動戦士ガムダムってロボットアニメ知ってる?」
僕が聞いた。
「少しなら」
アラナがそう言った時、僕は思わずテンションが上がり、ガムダムの事をいっぱい語っていた。
でも、アラナは笑いながら聞いてくれた。
すごく嬉しかった。
アラナが自分の病室に帰る時、少し離れたくない気持ちになった。
僕はアラナの事が好きになっていた。
次の日
僕はアラナだけにあと、5ヶ月しか生きれない事を言った。
時が一瞬止まったかのようにアラナは言葉をなくした。
アラナは作り笑顔で涙をこらえて
「じゃあ、その5ヶ月間は充実した毎日を過ごそ」
と、言った。
僕はすごくアラナが無理してるのがわかった。
それから、僕とアラナは毎日のように遊んだ。
1ヶ月が過ぎた。
「僕はあと、アラナと4ヶ月しかいられない…」
僕は精一杯みんなに笑顔で接した。
日に日に、体力も減ってきたし元気も少ししかないのに、友達の前で元気よくする僕を見て、アラナが泣いている事を知らなかった。
不意にアラナをビックリさせようと思い僕はアラナの病室を静かに入るとアラナが泣いていた…
僕はアラナの隣に座り話を聞いた。
「このままシャドウが無理をするとあと、2ヶ月しか生きれない…」
そんな、先生達の話をアラナは
「聞いてしまった…」
と、言った。
僕はその事実を初めて聞いた。
でも僕は
「みんなと楽しく過ごす時間を、みんなとの思い出を今、元気に動ける時じゃないと作れない…」
「だから、僕はこれでいいんだ…」
と、言った。
「バシッ!!」
アラナが僕をぶって
「もっと、自分を大事にしなさいよ!!」
「カッコ付けてんの!?」
と、言った。
僕は自分の病室に帰った。
死んだ魚の様な目をして外の桜の木を見ていた。
僕はスゴく、泣きたかった。

本当は死ぬのが怖かった。

その恐怖が近づいているのは自分でもわかっていた。
さらに1ヶ月がたった…
もう、僕は半分体力も元気も無くなってきた。
でも、僕は無理をしてみんなとの時を過ごした。
最も、アラナとガムダムの話をする時が一番楽しく感じた…
僕はもう、死ぬ寸前まで遊んだ。
もう、動きにくい右手で手紙に
〃アラナ、ありがとう〃
と、精一杯の力で書いた。
その手紙を書いた、翌日
容体が悪化し
「僕は死んだ…」
その手にはアラナへの手紙を握りしめて…
僕は天国に行き神様に
「神様は僕に手紙を書く時間をくれました」
「ありがとうございました」
と、言った。
結局、桜は見れなかったけどアラナと1秒でも長くいれた事がうれしかった。

   〃アラナ〃
〃僕の分も幸せになれよ〃

 僕は天国でそう言った。

 おわり


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