おじいちゃんと会えなくなって5年が経とうとしています。 わたしのおじいちゃんはわたしが小2の頃、他界しました。 あまりにも早く突然な別れ。誰も想像してなかった[別れ]。
おじいちゃんは糖尿病を患い、更に脳梗塞との合併症まで患っていました。 毎日インシュリンの投与、糖類の摂取は制限されていました。 入退院はめずらしいことではありませんでした。
ですが、その時だけは何故かいつもと違う気がしたのです。 今会わなければもう会えなくなるような気がして。 お母さんやお父さんに必死に頼みました。でも2人はまるで取り合ってくれず、またわたしは留守番でした。
案の定、わたしの勘は的中しました。 おじいちゃんはICUに入院することになりました。 わたしが目にしたおじいちゃんは、変わり果てた姿でした。 管に繋がってなんとか生きている状態で。わたしの知っているじぃじじゃなくて。抑えれない感情がいっきに押し寄せてきました。
暑い夏の出来事でした。
じぃじ、通知表見てよ。 成績上がったんだよ? じぃじ、夏休みの計画立てたの自分じゃん。流れるプール、映画、動物園、水族館。じぃじは行かないの? じぃじはいっぱい約束破って逝っちゃった。 成人式の着物、買ってくれるんでしょ?二十歳まで元気でいるっていったのに。
でも、もういいんだ 天国だったら苦しくないもん。痛くないもん。 大好きなお酒もいっぱい呑めるもんね。
でも、会えないのはいやだよ。 じぃじの声、聞きたいな じぃじの顔、見たいな 全部叶わない夢なんだけどね。
わたしね、 前に進んでるよ。 ゆっくりだけどちゃんと。 見ててね。
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