俺は昔彼女がいた。初めて本気で好きになった人で俺から告白した。 ほとんどの時間を一緒にすごし、恥ずかしいくらい仲がよかった。ちょっと早かったかもしれないけれど結婚も考えてた。それほど大好きだった。 そんなある日、彼女がいきなり倒れ、入院することになった。検査を受けてみると結果はガンだった。かなり進行が早くて余命3ヶ月だと医者に言われた。 俺はそれを聞いて今までにないくらいの悲しみに襲われた。 病院の待合室に座り込んで泣き崩れた。人が周りにいるのに涙が止まらなかった。 俺は彼女の病室に毎日毎日お見舞いに行った。もちろん彼女には余命3ヶ月とは伝えなかった。 すると彼女は一言言った。 「ねぇ、あのさ、私のこの病気が治ったらさ、また一緒にデパートとか映画とか行こうね!!」 俺はこの質問に笑顔で答えた。 「あたりめぇだろ。どこへでもつれてってやるよ!」 言ったときは笑顔だったが、本当は心の中で号泣してた。 もう、一緒にデパートにも映画にも行けないのに・・・。 そして俺はもうすぐクリスマスが近いということに気づいた。 俺は彼女に似合いそうなネックレスを買って、大好きだよみたいな手紙そえて彼女が寝てる間にベッドの枕元にそっと置いておいた。 そして次の日、彼女の容態が急変して危険な状態だから急いできてくれと電話が入った。 俺は急いで病院に走ったが、もう遅かった。彼女に近づいてみると 彼女の手には俺のあげたネックレスと手紙がぎゅっと握り締められていた。 俺はそれを見て病室を飛び出し、待合室で大声をあげて泣いた。 何分も、何時間も泣いた。ずっと泣いていたら彼女の父親が「君に」と言って 手紙を持ってきてくれた。彼女からだった。俺は封を切って手紙を読んだ。 「私だけのサンタクロースへ。ゆうくんがこの手紙を読んでる頃には私はもう いないと思う。私、本当は自分がもう長くないって知ってたよ。ずっとゆうくんと一緒に笑ってたかった。本当は治ったら一緒に映画とかみたかった。けど、ごめんねもう無理みたい・・・。いままで本当に楽しかった。ゆうくんと出会っていろんなことしていろんな思い出できて・・・!!やっぱ死ぬのは怖かったけど、最後にゆうくんにネックレスと手紙をもらって、私にはゆうくんがついてるんだと実感できて死ぬ怖さなんてどっかふっとんじゃったみたいです!! あのプレゼントは超うれしかったよ。まじでありがとう!!! もうね、そのプレゼント見たときはまじで涙が止まらなかった。 私、こんな短い人生だったけど後悔なんかしてません。たくさんの愛をくれる サンタクロースに出会えたから☆★ てか早く私のこと忘れて次の子見つけるんだよ!!! それじゃぁね!!!!」 俺は椅子に倒れこみ手紙を抱きしめて一晩中泣きじゃくった。 そして俺は天国の彼女に微笑みかけながら言った。 「ありがとう天国に行っても大好きだよ。また来世で幸せになろぉな!!」
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