400万人が待ってるよ♪

人はどうして失った後に大切なモノに気付くのだろう。
今となったら《ごめんね》だけが頭を巡る。

頭の中が大切な人でいっぱいになっていたあの時、私は本当の大切なモノに気付かずにいた。…後悔に押し潰されそうになるとも知らずに。

夢中だった。大好きな人がいて、繋がりたい人がいて、私の見つめる先はいつもその人だけだった。周りが見えなくなる程に。
だから君の存在が消えた事にも気付かずに居た。

私が浮かれているうちに君はどんどん傷つけられて、罵声浴びせられて、暗やみの中彷徨ってたんだよね。そして全てに背中向けて歩きだした。
でも鈍い私がいたせいで助けることすら、かばうことすらできなかった。
何度か季節は巡って頭の中から君は消えていた。

そして今年の春、微かに見覚えのある姿に心臓が揺れた。消えかけていた本当の大切なモノに。本当に守らなきゃいけない大事なモノに。

でももう遅かった。
君は傷つけられて、色んなものと戦いながら、険しい道歩いてきて、誰にも負けないほどの力蓄えて戻ってきた。

どんなに苦しかっただろう。どんなに辛い思いしただろう。私が笑っていた頃、でかいものと戦って、その事すら誰にも言えなくて。

それ故に届かなくなった。私の周りに壁ができた。自分が恥ずかしくて、情けなくて、謝ることしか出来ない自分にまた腹が立った。
なんにもできない自分。
今更になって気付く自分。全てが嫌になった。
ちっぽけだった。

そして苦しくなって、助け求めてた…1番辛いのは君なのに。

ごめんね
ごめんね

今度は私が守る。
もう君が塞ぎ込まなくてもいいように、暗やみの中彷徨わないように。

…でももう、僕なんて必要ないかな??






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