俺の母親は幼稚園の時に亡くなった。 乳ガンだった。 話しを聞くとスゲーいい母親だった。 母親は息をひきとる時も親父に『ごめんね』って言って亡くなったらしい。
13年以上たった今… 親父はG年前に今の母親と再婚した。 すごくいい母親だ。 血もつながってないのにすごくかわいがってくれる。 しかし去年親父がガンになった。 もともと糖尿病で検査入院をしてる時にわかった。 腎臓ガンだ。
それを聞いた家族は頭が真っ白になり、皆元気がなくなった。 うちは兄弟が多く姉貴はアメリカに住んでいる。 すぐさま姉貴に電話して.アメリカから帰ってきた。 頑固で強がりな親父は、『そんなんで帰ってくんなよ』と言っていた。 それから一週間後いよいよ手術日だ。
俺は兄貴2人と姉貴とお母さんと病院に行った。 手術前親父が俺に『死んだら頼むな!頼りにしてんだからな』といってきた。泣きそうになったが手術前だし心配させたくないから俺は『そんなこと言わないで頑張れよ!弟達も待ってんだから!』 うちには3才の弟もいるため頑張れよ!って皆で願っていた。 手術が始った
数時間後 無事手術が成功した。 集中治療室に入ってる親父の元に姉貴と母ちゃんが行った。 俺と兄貴とかはいつもと違う弱ってる親父を見たくなかった。てか怖かった。 だから行けなかった。 でてきた姉貴から話しを聞いた。 その瞬間涙が止まらなかった。
いつもは絶対に泣かない親父が涙を流しながら、姉貴達に『ありがとう』と言ったらしい。しかも手術後で意識がもうろうとしているのに、『家にこうへい(3才の弟)が待ってんだから早く帰れ!俺は大丈夫だから』と言っていたらしい。 やっぱり自分より子供達の事を心配していたみたいだ。 次の日普通の病室に戻っていた親父に会いに言った。 顔はもつれていたが意識はしっかりしていた。
それから何日間か病院に行った。行く度親父は回復していた。
それから数週間後親父は退院した。 いつもどうりの生活をしていた。
数ヶ月後検査に行ったらしい。 すると親父が『腎臓ガンとかやった奴は半年以上生きる確率が少ないらしいぜ。お前らが結婚するまで生きたいな』って言ってた。 俺は『見れるよ』しか言えなかった。
いまだに親父は元気にやってる。でもいつガンが再発してもおかしくない。 正直怖い。 俺はたまに亡くなった母親に頼む。 もう死に別れはしたくない。だから親父が先に死ぬなら俺を先に死なせてくれと。 親父はウザイ事もたくさんあるけど、やっぱり嫌いになれない。 てか大好きだ。
だから親父がいなくなった人生は嫌なんだよ。
俺には大好きなひとみっていう彼女がいる。 すごい支えになってる。 親父になんかあったらひとみに頼ってしまうだろうな。その時はよろしくね。
これからは一日一日を大切に生きて、親父と楽しくやっていきたい。 皆もいつこうなるかわからないから親を大切にしてほしいと思います。
長文すんません。
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