400万人が待ってるよ♪

今年の3月、あの人に出会った。職場の3泊4日の泊まりの研修旅行…今でもハッキリ覚えている、3月なのにものすごい吹雪で寒い時だっで研修参加者でもかなり遅れた人がいて、彼もその中の一人だった。
彼は背が高くて印象的で、でも『何だか軽そうな人だなぁ』って思ってた。

1日目はみんな何だか気まずくて近くの人としか話せなくて、あたしもその1人。でも2日目の朝に彼から急に挨拶をされて、そこから急に仲良くなった。内心あたしは驚きと共に嬉しかった。実は少し気になっていたから…休憩時間にみんなでバスケしたり、夜は引率の人も一緒に飲んだり♪
3日目の夜だった、彼に告白された。でも断った、研修が終わったら遠距離になるし今だけの感情だろうと思っていたから…でも彼は違った。片道3時間の距離を何度も逢いに来てくれた。すごく嬉しかった、そしてまた告白されて付き合い始めた。

でも仕事が始まってお互い時間が合わなくなり、私から別れを告げた…このまま付き合ったら彼を傷つけるだけだと思ったから。彼はそれを受け入れて友達に戻ってくれた、『ずっと待ってる』そう告げて。

たまにメールするだけの感じになってて、でも彼は何度か遊びに誘ってくれていたけど、いつもタイミングが悪くて逢えずにいた。でもみんなで海に行く計画を立てた。起案者は彼。人集めの手伝いをしてた私に『早く逢いたい、話したいことがある。』そう言われてた。

そのメールをした約一週間後…彼と同じ職場の同期からメールがきた。


『○が昨日の15時頃事故を起こして…今朝亡くなった』

 
海に行く15日前だった。

震えが止まらなかった…
ナンデ?
ドウシテ?
ハナシタイコトアルンデショ?

彼と仲が良かった同期に連絡した
『どうしてアイツが…』

そんなのあたしが聞きたい…何でも反対車線に突っ込んだらしい、減速や急ブレーキを踏んだ跡はなかったらしい。

彼の実家に彼に逢いに行った。現実を受け止めに…変わり果てた彼…涙が止まらなかった。
葬儀にも火葬も出た。彼が空になった日、すごく綺麗な青い空だった。

彼が大好きだった海を歩いた。彼に初めて抱きしめられた思い出の海…振り返ったら彼が笑ってまた抱きしめてくれるんじゃないかって…

今でも考える、彼は何をあたしに言いたかったのか。今考えてもどうしようもないのはわかってる、彼が戻ってこないのも…
でもね、彼のつけてた香水、彼の好きだった歌、彼が仕事中でも心配してかけえてくれた電話の声、抱きしめてくれた腕の強さと温もり…
どんな時も思い出すよ。。。忘れられない、忘れたくない。。。

いつも空を見てあなたを思い出すよ?あなたは今空の上でゆっくりしてるよね?
見守ってるのわかってるよ?でもね、逢いたくて仕方ない。。。胸が苦しくなって、寂しくて、涙が出てくる…

あなたのお母さんは『あの子はいつも走りっぱなしで、全てが早かった。』って言ってたよ?だから今はゆっくりしてよ。

あたし頑張るからね。。。今でもあなたの指輪をつけてます。


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