お前の母からだった なんだか電話をとるのが嫌だった。時計の指針が一周まわっただろうか?長い呼び出し音に不安を感じながらもゆっくりと受話器をとった お前がトラックに
ひかれた。
すぐに病院にきて!と
自分が自分じゃないかのように気が遠くなった。自然と目に涙がでてきた。視線が下にむかい前がみえなくなって…
ふとお前の笑った顔がみえた 少しずつ遠くなってく 嫌だ 右手に力がはいり重い視線を一気に上げた。そして空に誓った もうお前を放さない!と
走った とにかく走った 早ければ早いほどお前が助かると思い 風をきる体のすべてから願った 微笑んだ顔 もう一度みたい!いますぐ逢いたいと 遠い距離が近かった 着いた!
息を必死に整えながらお前の家族とあった。今もなお、油断ならない状態で中で慌ただしく動く医者たちの音だけがその場にひびいた。 お前との思い出が流れる。告白した日 学校からの帰り 初めてのデート お前の家に泊まりにいったこと 一緒にみた『今逢いにいきます』 いっぱいある。これからも一緒につくろう! そこへお前の母が言ってきた。『ありがとう』と その後にあの時間彼女がいた場所を聞く とある神社だった。
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