400万人が待ってるよ♪

暑さも和らぎ、何となく昔の思い出を
書いてみようと思う。
うざい暑い日の出来事です。

両親ともおれが7歳弟が2歳まで健在だった。
けど、母は心臓に持病があり
あっさり他界。
すっげぇ好きだったのに。
子供心に何が起こったか分かったけど
涙も出ず、父に「母さんどこ?」って
わがまま言ったな。

そして、父はおれが9歳弟4歳の時再婚。
おれは、何となく再婚相手の義母を
「おばさん」としか呼べなかった。
義母は、すっごい優しかったし
何事も卒なく家事もしていた。
弟は幼かったせいか、義母を「お母さん」と
呼んでる。
ただ、おれだけ「おばさん」と呼んでいた。

そんなある日、弟と友達で近くの川に
遊びに行くことになった。
義母に言うと、「子供だけだと危ないから
私も付いて行く」と言い出した。
おれは、「勝手にすれば」と言ったと思う。

しばらく川で遊んでると、俺は急に深みに
ハマり溺れた。

気が付くと病院のベットに寝てた。
側には、父が心配そうにしていて
気が付いたのを確認すると嬉しそうに
していた。

父に「あの人は?」と訊ねるとICUに入っ
てると言われた。
俺を助けようとして、助けたはいいが
自分も意識不明になったらしい。
そして、そのまま意識も戻らず亡くなった。

葬式も終え、義母の日記が見付かった。
父も俺が義母に冷たかったのを知ってる為か
日記を見せてくれた。

そこには
7月21日
かんちゃん(おれ)は、今日もおばさんと
しか呼んでくれなかった。
何が自分に悪かったんだろう。
素直なんだけどなー・・・
ヨウちゃん(弟)は、前の母にかなり
顔立ちが似てきた。

7月22日
今日もかんちゃん(おれ)は、おばさんとし
か呼んでくれない。
何が足りないんだろう。
叱る事?褒める事?
ヨウちゃんは、元気一杯の日だったなー

長文では無いが、こんな日常の事を
書いていた。

最後の方の日記に

8月某日
日常の事が書いてあったと思う。

そして最後に
美和さん(前の母)、まだおばさんとしか
呼んでもらえない私ですが
かんちゃんとヨウちゃんは、
何が遭っても絶対に守って見せます。

そして、3日後まで平凡な日常が
書かれていた。

おれは、泣いた。
一人部屋に篭って、その日記を開いたまま
「お母さん」と何回も泣きながら言った。

もう秋だけど、暑い夏は思い出す。


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