仲の良い友達の家に遊びに行っていた時の事だった。 当時まだ、小学5年生くらいだったと思う。ゲームばかりやっていた。 その日は友達の弟(ゆ○ま君3年生)も一緒にゲームをやっていた。ゆ○まはサッカー少年で、その日も練習に行かなきゃいけなかった。ゲームを一緒になってやっていると、 「ゆ○ま、サッカー行かないの?早く用意しなさい。」 友達の母の声だった。 ゆ○まは、普段一緒に遊べない兄と僕と遊べてたので、 「今日は遊びたい。サッカー休んでいい?」 とお願いするように言った。 母「何言ってんの、早く行きなさい」 ゆ○ま「今日はやだ。おねがい。」このような会話が次第に熱くなっていき、 母「いいかげんにしなさい。もう帰ってこなくていいわよ。」 ゆ○ま「母さんなんてもう嫌いだ、絶対帰らないからな。」 よくある親子喧嘩だ。 泣きながらサッカーボールを籠にいれ、行ってきますのかわりに 「もうかえって来ないからな」 と言いながら出ていった。 大変だなぁ、と子供なりにおもった。ゆ○まが出た20秒くらいたった時だった… 《ガンッッ》 鈍い音と共に血の気が引いた。急いで外に出てみると、ゆ○まの自転車がグシャグシャに潰れている。その横にゆ○まが倒れていた。顔半分を血に染め、すごい恐がった表情に固まってしまったゆ○まを見た友達とその母はただただぼーっとしてしまった。周りの人が急いで救急車を呼んだ。 即死だった。 葬式の時に言った友達の母の言葉が忘れられない。 「ゆ○ま、帰ってくるな、なんて言ってごめんね。お母さんがもっとやさしくすればよかったのかな。最後くらいは、笑ってお話がしたかったな………。ごめんね。」 喧嘩でもいっちゃいけないことっていっぱいあるんだなぁ
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