「私さ、医者になりたいんだよね。」突然、親友のえりが言い出した。 私たちの高校は進学校だし、その中でもえりは常に上の方だった だから私は、「そっか。えりなら大丈夫だよ」と彼女に言った。彼女は部活を引退してからずっと勉強をしていた。やつれていっているのは明確だったけれど、私は差し入れを わたすぐらぃでそっと見守ることにしていた。
そんな中彼女は無事医学部に受かることができた。 合格した瞬間、私に電話をしてきて彼女はこう言った 「これでお母さんの病気を治すことができる。」と
私は泣きながらよかったね、よかったねと言い続けた。
その後彼女と連絡をとらない日々が続いた
すると突然高校のときの クラスメイトからの電話。
えりが亡くなったらしぃ、と。
病院にかけつけるとすでにかえらぬ人となっていた。 受験勉強をしていた時にかなり無理をしていたことと、後は精神的に病んでいたことが原因で逝ってしまったらしい。 まだ病気が治っていない母親をのこして
お母さん、病状はよくなっているのに 前よりずっと辛そうだよ、えり
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