これは誰にも知られてない…つまりこれを読んだ人が私の秘密を知った最初の人です。 長くなりますが聞いて下さい…
あれは私が小学6年生の時。
私は4年生からずっと不登校でした。それも虐めが原因等ではなく、ただめんどくさいだけで先生も親も手を妬いていました。でも6年生の時、新しい先生が4人配属になりました。 その中に背が小さく、体も小柄で気も弱い男の先生(K先生)が居ました。 始めはあまり気にも留めず、寧ろ嫌いな方でした。 しかし、その年の林間学舎でひょんな事から当時の親友(A)とK先生に話し掛け、仲良くなったのです。(特に担任とかクラブの担当等ではなかったですが) それから暇があればAと一緒にK先生に会いにいってよく3人で喋っていました。 でも夏休みも明けて後期(その地域は二期生で前期、後期とで別れてました)にふと気付いたんです。 いつもK先生を目で追いかけていた事に… その感情は収まる事を知らず、膨れるばかりでK先生が私の事を気にかけて話してくれる事、遠くに居てもいつも駆け寄って来てくれる事、 私に笑顔を向けてくれる事… 普段会えないだけに全てが愛しくて愛しくて堪らなかったのです。 先生だけを見つめ、先生に会う為に学校へ行ってました。 そして私の家庭が崩壊し、大好きだった父親と絶縁させられて相手の女を殺してやろうと腹を決めていた時… 脳裏を過ぎったのは先生の事でした。 いつしか先生は私の中で生きる意味になってました。 今まで自分は何の為に生きてるのか?等考えてましたが先生が居るから生きてたい、この人を失いたくない、はっきりそう思いました。 小6ながらに本気で人を愛してました。 本当にこの人が居なくなったら生きる意味がなくなる…そう思った程でした。
でも先生に気持ちを伝える事が出来ませんでした。 何故なら1ヵ月前交通事故で亡くなりました。
その報せを聞いた時はもう中学生で、卒業式はK先生に会えない寂しさの余り公園のトイレで泣いた程好きで堪りませんでした。
でも次はもう二度と会えない…
私は何とも言えない感情を抱えたまま気がつくと先生とよく話した公園にきてました。
その日は雨が降った後で誰も居ませんでした。 私は滑り台の横にもたれ込み言葉にならない言葉を吐きながらただ泣きました。
どれだけ泣いたのか。 辺りは暗く、時間は6時。 そろそろ戻らねば、と家に帰りました。
家に帰ると母が少し心配そうに「大丈夫?」と言ってくれました。 私の記憶にはないですが親しいI先生からK先生の報せを聞くと「ちょっと行ってくるわ」と言って出たきり3時間余り帰って来なかったらしいです。
あれから1ヵ月。 私は未だに先生を思い出しては泣きます。 でも誰にも話してません。もちろん母も何も知らないのです。
たぶんこの先、彼以上に生きる意味をくれる人は現れないでしょう。
先生ともっと触れたかった…
これが私の話です。 泣けなくてすいません。
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