俺の家には7年前から飼っているインコがいる。
名前は『ピーコ』だ。
いつも縁側で『ピーコちゃん、ピーコちゃん』と可愛い声で鳴いている。
俺の家族は動物が好きで、ほかにも犬、猫、熱帯魚、ウサギなどを飼っている。
その中でもピーコは一番古い
母が動物好きで、俺はどちらかと言うと興味はなかった。
俺が縁側の側を通る度にピーコは飛んできて愛くるしい表情で俺を見つめてくる。
俺はいつしか飼っている動物の中でピーコだけには興味を持ちはじめたのだ。
母が毎回やっていた鳥かごの掃除を俺がやるようになり、手にのせて遊んだりもした。
今まで動物に興味がなかった俺がこんなに世話をしているので、家族はびっくりしていた。
そんな調子で月日が流れた
今年の夏の話…
ピーコの様子がおかしいので俺が『ピーコ元気ないわ』って言うと母が『もう7年やからな〜歳ちゃうか』って。
いつも可愛がっていた俺には歳ではなく、病気になっていることにすぐ気付いた。
苦しそうな表情で俺を見つめている。
『明日になったら病院つれて行ったるからな』って声をかけ、心配ながらのもその日は寝た。
夜中にバタバタバタと羽を震わす音が聞こえて目が覚めた。
ピーコになにかあったんだと思い、鳥かごまで走っていった。 すると…
ピーコはもう飛ぶ力もなくなり、下でうずくまっていた。
羽をバタバタさせて必死に飛ぼうとするが、すぐに落ちる。
俺は見ていられなかった。
『ピーコ!!大丈夫か?朝になったらすぐ病院つれて行ったるからな』って声をかけたら、ピーコがチラッって見上げて俺の顔を見た。
それから心配で寝つけなくて、鳥かごの前で座っていた。
いつの間に眠っていたのか気づいたら外は明るくなっていた。
よし!ピーコ!病院行ける!
鳥かごを見てみると
ピーコは死んでいた
俺は溢れでる涙を必死にこらえながら ピーコを鳥かごの中から取りだし優しく撫でてやった。
ピーコへ
7年間お疲れさま そしてありがとう
俺はお前の事を忘れないよ
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