まだ幼い君には理解出来ないかもしれない。でも僕にとって君は何よりも大切な宝物です。出産の時、医師から流産の危険性を聞かされていた僕は君の命の誕生を何度も願いました。そして君と出会えた時、僕は世界で一番の幸せ者になりました。 それから君と過ごす一分、一秒は僕に取ってかけがえの無い時間でした。寝返りをうつ君、立ち上がる君、歩く君。家族で公園で過ごした日々、全てが一生の思い出です。 そんな時僕の「うつ」と言う病が君の母さんと僕を引き裂いてしまいました。そして君との間も。 パパは君と会うため、一歩一歩回復しています。ただ母さんに別の道を歩きたいと言われました。 会えなくなって1年になるね。もう走り回っているのだろうね。僕は君とキャッチボールをする・・・それが僕の人生の夢でした。 今日僕は君の母さんの望みに応えようと思っています。「親権を放棄するつもりです」 たぶん君は僕を覚えていないでしょう。君の母さんが言うとおり、君を混乱させないためには、この形が良かったと思っています。いやそう信じさせてください。 君の親で無くなるこの日は僕にとって心の傷だと伝えたい・・・でも今はそれを背負って歩いて行こうと考えています。 何があっても、僕は君を愛しています。 やはり君は僕の最愛の息子であることは変わりません。 元気に育て太平洋のように大きく、願っています。
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