400万人が待ってるよ♪

私は初めて彼氏という存在に包まれた。
中学1年が終わろうとしていた。
彼は私が通院していた病院の医者。

20歳の年の差があった。
それでも時間を見つけては会っていた。
彼は、とても優しいお兄さんみたいな感じで、何でも話せた。
家族みたいな関係の恋愛だった。

14歳の誕生日に彼は仕事を休んでくれて、お祝いしてくれた。

そしてその日、私は女になった。
それから、しばらくしたある土曜日。
夜勤明けの彼の帰りを彼の家で待っていた。味の保証がない料理とお風呂を用意して待っていた。
間もなく帰ってきた。『さっぱりしたいから、風呂、先に入ってくる。その間に料理、温めておいて。』と言われた。
料理を温めてテレビを見ながら、ふと時計を見ると30分が経っていた。いつもは10分〜20分位しか入らないのに、『長いなぁ。疲れてるから浸かっているのかな?』と思い、またテレビを見ていた。テレビがCMに入るとつまらなくなり、お風呂場に行ってみた。『完璧に料理冷めるよ。まだ出ないの?』と問い掛けてみても返事はない。覗いてみると、彼がお風呂の浴槽の中で寝ていた。『おぉい。』と肩を叩いても反応はない。とっさに、携帯で119番ではなく彼の仕事仲間に電話した。それからすぐ友達が来てくれた。

彼は死んでいた。

死因は心筋梗塞。

仕事仲間は過労死かもしれない、と言っていた。まるで寝ている様で死んだとは思えなかった。私がもっと早く見ていたら、お風呂なんて用意しなかったら、私と付き合っていなければ、、、と色々考えた。

後悔した。
自分を責めた。
何回も謝った。
何度も泣いた。
でも、帰っては来なかった。


あれから7年の年月が流れ、今の私がいます。
死のうと考えたし、手首を切ったりもしました。それでも私は生きています。
私の心の中では今でも彼が一番大切な人です。

ありがとう…賢ちゃん。


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