400万人が待ってるよ♪

中学生だった頃の私の家は貧乏だった…。友達はお洒落をして可愛いのに私だけいつも惨めだった…。いつしか私は、グレ…煙草、シンナー、援交、カツアゲ、喧嘩、盗難、何回も警察に捕まり…罪をおかしてきた。周りは当たり前に白い目で見た。辛くなんかなかった。別に私の人生だどう生きようが文句はないだろって。でも母は違った…いつもどんな事をしても私の側にいて『○○…ごめんなさいね。お母さん達が頑張ってお金稼ぐから自分の体だけは傷つけないで…おねがいだから』母は泣きながら私を抱きしめて言う…私は、『別に稼がなくていいし自分で金ぐらい稼げる』…また母を傷つけた。17になりキャバクラで働き一人の男に恋をした。私から40歳も年上だった…。彼と付き合い彼は『やくざ』の世界の男だった組をしきる人いわゆる『組長』だ…。彼の女になり体中に和彫りの刺青を入れ…暗い闇に入り込んだ。
あの頃の私にはお似合いの世界だった。
金さえあれば別に良かった…。
彼との付き合いが一年たった頃彼からの暴力を受けるようになった毎日殴られいつか『殺される』恐怖もちかずいてきた。
握り締めていた携帯に母からの着信がなり響いた…。助けを求めるように電話を取り母に『助けて…殺される○○○に居るから助けて』と言って電話を切った…。母に頼んでどうにかなるか何て思ってもなく…。
殴られ続ける私の意識の中でかすかに母の声が聞こえた。ドアを叩くと同時に『○○いるんでしょう?お母さんよ!』必死にドアに向かい走り出した私の髪を彼がつかみ『お前ら皆殺しだ』母が叩くドアに彼が近付きドアを開けた…そこには母の姿があった。裸足で息を切らしながら…『○○を返して下さい○○は私のすべてなんです』そんな事を言う母の顔には涙はなく怒りだけが溢れ出ていた。
『なんですか?』と言う彼に母は近付き急にしゃがみこみ土下座をした…『私は殺されてもかまいません!娘は今から未来があり私の宝です。お願いします娘を返して下さい』と言う母の所に私は近付き彼に『お願いします貴方から私を解放して下さい』私も土下座をして言った。彼は『邪魔だ早く出ていけ』といい。私と母を部屋から追い出した。母は私を見つめ『怖かったでしょう?早く気付いてあげれなくて…ごめんなさい』母の優しさが目尻を熱くする…。抱きしめてくれた母に始めて『あ…ありがとう』って言った。
母は泣きながら笑い強く抱きしめた。
それから8年たった今母は…いない。2年前に他界した。私の手を握りながら…。今の私は結婚もした。子供も授かった。母の温もり、強さ、優しさ、…愛しさ
親…若い頃はウザく感じ今は尊敬できる人だ。
『お母さん。今私も親になり分かりました。子供の愛しさ…お母さんの子供で幸せでした。愛しています』


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