先日、父を亡くした。
早くから癌の告知を受け父には悪いが驚きも悲しみも半減だった。
でも危篤の一報で病院に行き泣き崩れる母の姿に涙が出た。 じいちゃん子だった我が子(涼)が握る父の手に、また涙が出る。
まだ死を理解できる年じゃない涼に、説明もできず・・・ 葬儀の時も・・・、棺に花を入れる際、父に話し掛ける涼の姿に周りは涙を流す。 「じぃじぃ、じぃじぃ」 っと言いながら堅く閉じる目に手をあて
俺が言わせる「バイバイ」の言葉の意味も理解出来ず・・・ 「また来るね」 ・・・・・・ ・・・・・・ 周りの人は、声をあげて泣き出す。
父には、もう少し生きて貰いたかったけど・・・ こればっかりは、どうしようない事で・・・ 残された母には悲しい事だが、いつか自分にも訪れる事で・・・
俺・・・悲しくないのに涙が出る 俺・・・涙が止まらん
今、死が理解できない涼も、いつか俺と同じ立場が来る。
その時、君も俺と同じ涙を流してくれるかな?
悲しみを越えた涙 後に残る、責任から出る涙 男が流す涙とは、責任の重さを示す物で・・・
この先、涼にも与えられる試練であり
涼・・・じいちゃんは、死んだ。 もう会えないけど、お前の「じいちゃんだ!」
また夜は明け新しい1日は始まる。 「バイバイ」
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