人生ってなんなんだろ。 生きてる意味って何って言葉たまに耳にする事がある。 大人になればわかるとか、死ぬ時になればわかるとか、色々人によって違うだろうし、どれが合ってるとか俺にはわからないけれど、少なくとも俺はそうに聞かれたらわからないって言うと思う。 綺麗事で済む投げ掛けでもないし、実際俺にはわからない。
ひどい人間で夢がないって言われるかもしれないけれど正直わからない。
でもね、どこにも答えはないと思うけど、俺自身は生きている限りは絶対に真剣に生きていかなければいけないんじゃないかなって思う。
高崎の田舎で生まれ育った。 友達もできしばらくは悪さが楽しく免許もないのにバイクに乗ってはじけていた時もあったかな。
そんな中で俺はバイク事故で友達を失った。
すげぇ仲のいい友達だった。いつも一緒で何をするのも今考えると一緒だった。 一瞬にして失った。
俺は同じ場所を走っていて、事故の瞬間を見ていた。 今でもはっきり目に焼き付いている。
さっきまで楽しく話していた友達は血だらけだった。 意識はもうほとんどなく、目だけうっすら開け頭からの血が顔を伝って服が真っ赤に染まっていた。
このエピソードでは伝えきれないがものすごい状況だった。
正直…。
もう無理かもしんないと脳裏をよぎった。
『死ぬな!』 これしか言えなかった。
言葉より先に涙が出ていたのを覚えてる。
でもその後病院で俺の友達は眠りにつくように息をひきとった。
悲しすぎて、悔しすぎて、何度も体を揺さぶった。 もちろん反応はない。 けれど現実と向き合う事が出来ない。
逃げたかった。
どこかに…。
どこかにいる。
あいつは生きてる。
俺は本気でそうに考えてた。 いざこういう事を目にすると人間ってパニックになる。 頭の中は真っ白だった。
でも唯一俺に最後に残した言葉があった。
事故が起きた瞬間うっすら目を開けた状態であいつは言った。
『世話んなったな』
自分の死がわかっていたかのように…。
『ふざけんなお前は死なねぇんだよ!』 『頼む…頼むから生きてくれ…』
心から人に生きてくれと叫んだ。
大切な友達だった。
そいつはスポーツなんかやった事もなく本当に周りから見たら柄の悪い奴としか見えない。 でも心はどこか優しさに満ちていた。そんな奴だった。
俺は悪さもやりながらスポーツに夢中になっていた野球バカ少年。 奴はスポーツなんか興味なく悪さばっかしていた悪ガキ大将だったかな。
でもそんな悪さやってる、あいつは俺にいつも言ってた言葉があった。
『やりたい事をやればいい。俺は今悪い事をしているのが楽しい! もちろん常識を知った上で。 お前も悪い事をして楽しいならそれでいいんじゃねぇか?ただお前には夢があんだろ?その夢叶える為には我慢するのも大事』
飲めない酒飲んで酔うといつもこんなような事言ってた。
俺はその時は正直わからなかった。 何言ってんだこいつくらいにしか。
でも今はわかる。
その時の俺の夢はプロ野球選手。
その事を言っていて応援してくれてたんだなって…。 でも叶わなかった。
あいつは『俺は俺の道を行くからお前はちゃんと自分の道へ行け!俺の行く道についてくるな』って…。
そういう意味だったんだと思う。
何も考えないでただ肩を壊して高校途中で野球部を辞めて…。
俺には俺なりの悔しさがあったけど、もっともっと辛い思いしたあいつから比べたら、嫌、比べるに値しない。
『ごめん』 俺は今天国のあいつにそう伝える事しか出来ない。
人が生きてるってってどういう事なのかは未だ俺にはわからないけど、でもなんか必死に生きていきたいって思う。
あいつは成人式も迎えられないで息をひきとって、もっともっともっともっとやりたい事があったはず。 それが出来ずして逝ってしまった。
俺達。これを読んでくださってるあなたもそうです。生があるって事を当たり前と思って欲しくない。
あいつの分まで俺が生きるとは言えない。
でも一生懸命生きてやりたい事があれば常識を知った上で色んな事にチャレンジしていきたい。 今俺があいつの為に出来る事はそれくらいしかない。 例えくじけても何かにチャレンジしていく事。 それがあいつの生きてる人への想いだって俺は信じてる。
人生に意味なんてなくてもいいと思う。
ただそうやって懸命に生きて行く。 すげぇ大事な事だと思う。 もちろん俺の友達だけじゃない。 亡くなってしまった全ての人はそうに望んでいるはずだって信じてます。
よくわからない文かもしれません。
でも人はなんで生きているのかとか何の為に生きているとかじゃなく人が生きているという事はどういう事なのかを考えて欲しい。
だから俺は前の文でも夢とかの大切さを言わせていただきました。
こんな生意気な事を言ってしまってすいません。
でも人は一瞬にして死んでしまう事がある弱い生き物です。
明日俺もあなたもこの世にいない可能性だってゼロではない。
一日一日をもっともっと懸命に生きていきたい。
例え知らなくてもあなたにとって素晴らしい未来である事をきっとあいつは望んでいます。
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