400万人が待ってるよ♪

中学時代に反抗期を向かえ、悪とばっかり
つるんでいるうちに自分もそうなった。
学校も行かず、遊んでばかり、家にもあまりかえらず、補導されることもしばしば。

お母さんは、いつも口うるさく色々言ってたけどお父さんは何も言わない人だった。
あたしが家出したときも電話でお母さんは説教ばかり。お父さんは、飯食ってるか?体は大丈夫か?帰りたくなったらいつでも帰っておいで。って言う人だった。

中学の卒業式の日、家に帰ると両親と姉が
リビングでまじめな顔して話をしていた。

離婚届けを書いていた。何がなんだかわからなっかた。でも、もう何を言っても手遅れなのはわかった。あたしはそのときもまた遊びに出かけた。

帰ってきたら、お父さんとお母さん、どっちと住みたい?自分で決めてね。って。
あたしはお父さんと暮らすことに決めた。

高校にも行きだしたが、やはりあたしはまともに学校なんて行ってなかった。
ある日の夕飯、お父さんが出来合いのものを買ってきてくれて二人で会話もなく食べてたら、突然お父さんが「お母さんはもうやり直す気ないよな・・・」って。
返す言葉が見つからなかった。すごく切ない顔だった。

高校に入って6ヶ月あたしは辞めることになり学校にお父さんと二人で顔をだした。
先生たちに、もう少しがんばれとか言われたけどやめる考えは変わらなかった。
ただ単に怠けていただけだった。

でも、そのときにお父さんが「私たち親の勝手で離婚してしまったからこの子もこうなってしまったのかもしれない。ほんとに申し訳ないと思ってる。先生方、すいませんでした。○○(あたしの名前)ごめんな」って涙を流して言ってたんです。

お父さんは、自分の両親が亡くなった時も、しょうがない!って言って涙ひとつ流さなかったのに・・・。

すごく自分が情けなかった。悔しかった。
お父さんに申し訳なかった。
二度とお父さんにこんな思いはさせないって強く思った。

生活を改め、それなりにまともになったある日、バイトから帰ってみると、父が一人でテレビ相手に出来合いのものを食べてる背中を見て涙が止まらなかった。可愛そうになってしまった。
それからあたしは料理を必死で覚え毎日作った。
そんな生活がしばらく続いて、あたしには同級生の彼氏ができ、1年くらいたったとき妊娠してしまった。まだ17歳だった。誰にも相談できず、3ヶ月くらいたってしまっていた。母親に久々に会ったときに、すぐにバレてしまった。次の日一人で病院に行き、わかっていたけど、確かめに行った。そして堕胎の手続きをその次の日に母親としにいった。すごく産みたかった。
その日の夜は、今までに無いくらい泣いた。誰とも話をしたくなかった。

堕胎をした日、一日入院だったんだけど、
お父さんが付き添ってくれた。あたしが小さい頃から仕事人間で運動会もまともに来てくれたこと無い人だったのに。
ずっと居てくれた。
麻酔から目がさめて、処置が終わった。てわかったとき涙がとめどなくあふれてきて、必死でこらえた。
その時お父さんが、何も言わずにそっと肩を抱いてくれた。何かがはちきれたように思いっきり泣いた。
あとから聞いたけど、お父さんもひとりになった時に泣いていたって。

またお父さんを泣かしちゃった。ホントに自分が馬鹿だった。

いつも強がって素直じゃなくてかわいくないなぁって思ったりケンカしたりしてムカツク事もあるけど、やっぱりお父さんはすごいよ!あたしのお父さんでよかった。
一番だよ!!
これからも体に気をつけてがんばってね☆
親孝行、これからいっぱいさせてもらうから!!  


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