つい最近のことです。 今年の春に付き合っていた彼と別れました。
やっぱもう無理…。 そう言われて、わたしもなぜか素直に受け入れました。
だけど一度は愛した人。 そうすぐには忘れられませんでした。
しかしそれからある男性と出会いました。 友達が新しい恋をしな!と気を使って紹介してくれた人でした。
何日かメールをして、わたしの心境や悩みを、嫌なこと一つ言わずに聞いてくれました。
それから初めて会うことになった日、2つ年上だった彼は、授業が終わったわたしを校門前の道路で待っていてくれました。
第一印象はちょっとチャラそうな人だなって思ったけど、一緒にいるうちにすごく楽な気持ちになって、彼にひかれていきました。
そしてプリクラを撮ったとき、彼と初めてキスをしました。帰りぎわに、あの時キスしたのは元彼が忘れられないから? と彼に聞かれ、わたしはそんなんじゃないよ。と答えました。 すると彼が、 だったら俺と付き合ってくれんの? と一言いいました。
わたしはその言葉が死ぬほど嬉しかったのを覚えています。 その日から彼との交際が始まりました。
彼との平日デートは決まってジャスコ。 いつもの校門前で待ち合わせをして、ジャスコでクレープを食べて、彼の好きなウィィレをするのが定番。 彼が子供のようにゲームする姿を隣で見ていることがとても楽しかった。
毎日が楽しくて、幸せで、彼とずっと一緒にいたい。死ぬまでそばにいたい。
初めてそう思えた人でした。そしてそれを信じて疑いませんでした。
しかしそれは長くは続きませんでした。
彼は少しずつわたしから離れていきました。
そしてそれを、わたしはひそかに感じながらも、何も彼に言うことはありませんでした。 というか、怖くて言えませんでした。
そしてとうとうある日、彼からメールが来なくなりました。わたしは彼に、どうしてメールくれないの?と送りました。
すると何時間もしてから、返信がきました。
おまえのこと本当に好きか今わからない。
声も出ず、涙だけがあふれて、泣き崩れてしまいました。
何かの間違いだろう。 そう自分に無理矢理言い聞かせて、震える手で彼に電話をしました。
一時間もした電話なのに、話したのはきっと半分くらい。言葉にならなかった。彼はただ申し訳なさそうに謝るだけだった。
わたしはその時はじめて別れたくないと言いました。 それだけ信じられない現実だったから。 彼がいなくなることは、わたしには考えられないことだった。
直接話がしたいと言うわたしに、彼はしぶしぶ承諾しその日の夜中に彼と会いました。
電話では冷たい口調だった彼も、直接会うとやっぱりいつもの彼で、わたしはそこでもやっぱり泣くことしかできませんでした。
彼の離れてしまった心は、もう元には戻らないとわたしには分かりました。
でも心のどこかでわたしは願っていました。 彼が戻ってきてくれるコト。そんなの絶対ありえないとわかっているのに。
わたしたちは一度は友達に戻りました。 ただ昔とちがうのは、わたしは彼が怖かった。 どんどんわたしの中に入ってきてもっと好きになってしまったから。
そして友達にもどったはずの私たちは、最低なことをしてしまいました。 愛のないセックスをしてしまったのです。 彼が幸せなら…そう思ってしたことなのに、やっぱり切なくて涙がでた。
このままではダメだ。 そう思って彼と連絡をとることをやめました。
なのでわたしは一切彼のことを今は知りません。
あとから彼と私の共通の友人から聞いた話ですが、その友人が言うには、彼は私と付き合っていたときも結構フラフラ遊んでいたらしく、女友達に今度遊ぼう。と声をかけていたらしいのです。
そんな私の嫌いなタイプに当てはまる彼を心から愛してしまった自分に腹がたつ………
けど何を言われたってどうしても彼を愛する気持ちは消えません。 つらい時、悲しい時、一番そばで支えてくれたのは彼だったから。 彼がいたから今の自分がいるから。
一緒にいく約束した祭りも花火大会も、絶対ずっと忘れないと約束した記念日も……思い出にするにはまだまだ出来ません。
彼と少しでも繋がっていたくて、見よう見真似で始めたウィィレ。
彼と別れた日は皮肉にもわたしの父が、今度うちに連れてきなさいと照れ臭そうに言った日でした。
わたしは父に別れたことを言えていません。
彼を失って本当に自分の弱さが分かった気がします。
このさき、どんな人が現われても決して彼を忘れません。 そして彼には幸せになっともらいたいと思います。
わたしにはこれからも あなたしか見えません。
でも必ずあなた以上に幸せになってやります。 今まで困らせてごめんね。そしてありがとう。
|