私は、これまでいろんな人の恩恵に支えられ生きてきた。 ホント言うと何度か死に直面し(自殺も含め)・・・今にいたる。 中でも一番の恩人は、紛れもなくアイツで・・・ 私と真奈(私の子供)を救ってくれたアイツ・・・ 今は、この世にいないアイツ・・・ もう、恩返しも出来ない・・・、そう考えると涙が止まらなくなる。 アイツとは以前、族に入ってた時の仲間。 と言うより、私を悪の道から、救い出してくれた人(裕二) 裕二は、見た目ほど悪じゃなく、以外にシャイでいいヤツだった。 その頃の私は、酒に男に薬物に狂う毎日で・・・ そんな荒れた生活の中・・・、私のお腹には、新しい命が宿る。 はっきり言って、当時の私には誰の子かすら解らないほどの、生活を送っていた。 私は、お腹に宿る命や、これからの事、現状の薬物中毒などから・・・ 悩み、苦しむ姿を見かね・・・声を、かけてくれた裕二。 その頃、私は族の頭(リーダー和也)と付き合っていた事もあり・・・ 族からも薬物からも抜け出せずにいた。 裕二は、そんな私の悩みを知ると、私が族から抜けられるよう図ってくれた。 自分の命と引き換えに 裕二は、私の腹の子を自分の子とし、和也に掛け合う。 でも、そんな言い分など、通る事なく・・・
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