「母ちゃん・・・」 小さい時から「ただいま」代わりに呼ぶ。が、母の応答がない。 いつもいるのに? 五時になり姉が帰る。が、母はまだ・・・ 母は心臓に持病があり 僕は、ただならね不安を感じ、姉に母の知り合いに連絡して貰う。 僕は家の周りを・・・ と、表の自転車、玄関のスッカケ・・・ 母が家にいる気がし、僕は家の中を探すが「いない」・・・と、庭に洗濯物。 アッ、洗濯機 僕は風呂場に・・・風呂場の戸は開いたままで、「いない」と思った時 水のない浴槽に頭を下にする母 「母ちゃん」「母ちゃん」と叫ぶも反応がない。 僕は母を抱き上げ「救急車・・・」と叫ぶ 心臓は動いてないが、温かさが残る体に生き返ると信じ何度も何度も心臓マッサージや人工呼吸をした。 母ちゃん死ぬなよ・・・母ちゃん、母ちゃん・・・、 救急車が到着するも、母ちゃんは、目を開ける事はなかった。 僕が家に帰る前後に母ちゃんは発作。 何故、気付いてあげられなかったんやろ・・・ 母ちゃんゴメンな 苦しかったか・・・ 母ちゃんゴメンな 風呂掃除するの僕の仕事なのに・・・ 母ちゃんゴメンな 僕が負担ばっか、かけるから・・・ 母ちゃんゴメンな 生きてるウチに、してあげる予定の白髪染め・・・最後の「オシャレ染め」 してあげたから ゴメンな母ちゃん 綺麗やで
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