小さい頃、両親が離婚し僕は母に、妹は父に引き取られる。 僕と妹は、とても仲のいい兄妹で・・・、別々に引き取られる時は2人して抵抗し泣きました。 でも、そんな2人の言い分など通る事なく、妹と離れ離れになる。 僕と母が家を出て、隣町に暮らし始める。 引っ越し当初は、毎日泣いてました。 近いようで・・・幼かった僕には凄く遠くて・・・ その時の僕は小1で妹は2コ下です。 その後・・・僕と母は二人暮らしが続き・・・母は暮らしのため昼はパート、夜はホステスで・・・ 僕は母と、あまり顔を合わす事なく大きくなっていく。 僕が高校に進学した頃、2度目の引っ越しをする。僕は荷物の整理の中、一枚の絵を見つける。 それは僕と妹が庭にドングリの実を埋める絵だ。埋めたドングリが木となり実を沢山付け・・・ その時、一つしか無いドングリを取り合うのじゃなく増やす事を考え埋めてみる。 小さな二人が出した結論です。 僕は想わず溢れ出す涙に妹を思う。 その後、一度会ってない妹の事が胸に・・・ 僕は過去の記憶を頼りに昔の家を探す・・・ 僕は無性に妹に会いたかった。 やっと見つけた家の表札は、別のモノ・・・ 庭にはドングリの実が沢山落ちていた。 ドングリいっぱい出来たら・・・ ・・・ ・・・はんぶんこ
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