400万人が待ってるよ♪

僕には両親がいない。
僕が知る限り親類もいない。
物心付いたときには施設に暮らす。
僕達ここに暮らす者は、選ぶ権利を持たない。
選ぶ権利を得る時は巣立ちの時だ。
僕は巣立ちを迎えましたが、今も職員として施設に残る。
昔も今も、施設に入所する子供達は、後をたちません。
大半は、片親の子が多いのが現状です。
僕の場合は両親の消息も・・・名字も名前も戸籍も持たず施設に。
僕の幼い頃はイジメの全盛期で・・・
僕の入所中には3人の子が自殺しました。
僕も自殺を何度も何度も考えた。
今になれば、なんでもない一言でも・・・
子供の時は耐え難い言葉がいっぱいあった。
「お前、家がないんか」とか、「お前は、いらん子」とか「貧乏」とか・・・
お金と親に関する言葉を投げつられる。
・・・
・・・
なぜ、僕はイジメられるの・・・?
そんなに、親がいない事が悪いの?
そんなに、お金がない事がいけないなの?
僕の場合、全く親の事がわからないので、当たる事も出来ません。
お金など・・・子供の僕にどうする事も・・・
本当に死にたかった。
けど・・・死んでも僕には入る墓がありません。
僕には死ぬことも、許されない気になる。
だから、僕は普通に生きたい。
みんなと同じに・・・
僕達は、施設に飼われる動物じゃない。


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