400万人が待ってるよ♪

手を繋ぎ田舎道を歩いた放課後の夕暮れ、初めてキスをした大雨の神社、初めてお前が泣いた夜の公民館、ケンカをしてオレが投げ捨てた指輪を2人で必死に探した日、結婚しようかと話した夜。全て失ってしまった。オレはどうしても受け入れる事が出来なかった。ただただ、お前を待ち続けた。いつものようにオレの元に帰ってくるだろうと。


お前がいなくなって1年たった日、オレは急に思い立ちお前の家に向かった。勝手に上がり込み部屋に入る。お前は風呂上がりで髪を乾かしていた。茫然とオレを見ている。「頼む、オレと戻ってくれ」オレは泣いていた。気が付けばお前も泣いていた。声も出さず涙も拭かず。ただ冷めた目をしていた。その時やっともう終わったんだと気付いた。オレは黙って部屋を出た。外はお前の好きな茜色の夕暮れだった。

あの日からもう7年、元気にしてますか?噂では子供が産まれたと。実はオレも結婚します。あの頃はお互い若くお前といた日々はあまりにも大きい。写真も捨てる事が出来ない。でも不思議と会いたいとは思いません。噂と思い出だけの方がええわな。お互い幸せになれるなんてな。

大切な青春をありがとう。


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