警察は僕の話など、聞き入れる事なく・・・ 父への連絡を強要する。警察は取れないでいる僕に、不審を感じだす。 キミ・・・持ってる物を全て出しなさい! ・・・ズーンと胸の奥を押さえつけてくる、一言だった。 僕は、うつむいたままポケットの上から確認するふりをする。何も持ってないかのように・・・ しかし、ポッコリと膨らんだポケットは、それを許さない。 警官に早く出すよう促される。 僕は開き直りお金だけです。ッて言った。 警官は、いいから出しなさい。 ッと強い口調で言う。 僕は仕方なく両方のポケットに入る小銭をかき出す・・・。 もうないか?こんな小銭ばかりどうしたんだ・・・警官の、追求は激しくなってゆく。 僕は買い物の事を話す。警官は時計に目をやり、こんな時間にか?何で小銭ばかりなんだ?ッと、続けざまに聞いてくる。 僕は、小銭の秘密を隠すため、家の事情に妹の事を話す。 警官は聞き直す。このお金は自分のか? ・・・「はい」、 僕は、いい表せない不安と、罪悪感に震える。 警官は、そんな僕を見逃さず交番に連れて行く 僕は家に1人残る妹が心配になり、涙が溢れてくる。 もう1人の警官が「どうしたんだい」ッと、聞いてくる。 僕は、家に1人で寝てる妹の事を話した。
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