400万人が待ってるよ♪

校舎に響くマイク放送。俺を呼び出す担任の声・・・いつもの事と俺は、すかさず校舎を後に。その後も続くマイク放送、慌てる担任に、ただ事で無いことを察し電話をかけるツレ・・・ 「おかけになった電話は、お客様のご都合により・・・」親から、貰った携帯代も使い込み10日以上、不通状態。
今握るオヤジの冷たいて手に、柄にも無く涙がこぼれる。温かなうちに握れたはずの手が今は・・・。俺が知る危篤の一報は、その日の夜中零時を過ぎての事だ。「あと三時間前なら・・・」ッと言う母の目の涙が俺を無情に追い込む。まだオヤジの死を理解出来てない弟の「何処行ってたん」ッて聞く声に答えられず・・・。
ゴメンよオヤジ・・・。俺、バカやりすぎて・・・けど死ぬなよ・・・何で死んだん?これから俺らどうしたら、えぇんよ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その後俺は中学を出てオヤジと同じ大工をしてる。母も老いは進みましたが、元気でパート勤めしてるし、弟も推薦ですが高校進学できた。今じゃ俺、オヤジの変わりに、大黒柱の真似事やってるぜ。今もあの頃と同じ長家に借金取りの毎日ですが、やっと今年、オヤジの家(墓)も買えました。今度は母の家を俺が建てる。あとオヤジ・・・俺は死なない。死を選ばない。必ず生きて母を幸せにします。今度は彼岸に会いに来ます。


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