僕は中学2年生で、4人家族。 僕が幼稚園の時から母は病気で、 調子のいい時以外は殆ど寝たきり。 妹の面倒は僕が見ていて、 良く公園で遊んだりしていました。
そして中1になったばかりの夏休み。 夏休みには学校の課題で家のお手伝い という項目があり、日頃から手伝いは していたので、夏休みくらいはサボっても・・・なんて事を思った僕は、 門限の6時を破り、7時30分に帰った。
すると母は、 「手伝いもしないで遊んでばっかねえ。」 と、少し嫌味っぽく言った。 カチンと来た僕は、「うるさい!」 とだけ言って部屋に閉じこもった。
まだご飯を食べてなかった僕は1Fに 降りると、父と妹でご飯を食べていた。
すると、父がおもむろに母の日記を 取り出し、僕に渡した。 何気なく開いたページに書いてあった 内容を今でも鮮明に覚えている。
7月23日 曇り 雨 今日はY(僕)が遊びに行ったあと、 体調がいつもより悪くて、 一日中寝ていた。 午後6時に起きて、リビングに 降りたけど、Yが居なくて、 心配になり、雨も降っていたので、 よくYが遊んでいる河川敷の近くの K駅で待ってたけど居なかったなあ・・。 でも7時過ぎてY帰ってきて良かった。
この日記を読んで、 僕は涙が止まらなかった。 「自分の体の心配してくれよ・・・。」 それからK駅の近くを通る度に 思い出す。 母さん、今日は6時に帰るよ!
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